傭兵団の料理番20巻感想|シュリの優しさは敵にも通用するのか?「ネタバレ控えめ感想」

ネタバレ控えめ感想

傭兵団の料理番20巻は、「暗殺者一族の少年少女たちとの交流の中、シュリの甘さと成長が描かれる”シュリが自身の弱さに向き合う巻」です。

読む前に雰囲気だけ知りたい方は「読む前ガイド」をチェック                 (向いている人・合わない人が分かります)

「プロの暗殺者相手でも通用するシュリの料理と優しさが伝わる物語が気になるシリーズファンの方はチェックする価値は高いです。」

傭兵団の料理番20巻のあらすじ

城に盗聴器を仕掛けた組織を追っていたガングレイブたちは「ヴァルヴァの民」と名乗る、ゼロ、レイ、シファル、シューニャという少年少女たちを捕獲。

早速尋問し情報を吐かせようとするも、彼らは訓練されたプロの暗殺者で一向に口を割ることはありません。

そこでシュリは「彼らの望むお菓子」を作り、ゼロたちはそれを喜んで食べて、シュリは彼らと少しずつ距離を縮めていくのでした。

ですが一部始終を見ていたリルは「ある事実」をシュリに指摘し雰囲気は一変、その後シュリは自身の”弱さ”について葛藤する日々が始まります。

ゼロたちとの交流の中、シュリが自身の心の弱さとも向き合っていく”料理交流劇”が始まるのでした。

傭兵団の料理番20巻の見所ポイント3選

1.敵の少年少女達との交流の中、”葛藤するシュリ”

今回の20巻で印象的だったのは、シュリが初めて“優しさだけでは解決できない問題”に直面する点です。

この世界で生き残ってきたシュリと地球にいたころの人としてのシュリの間で生まれる感情の誤差に悩むシュリの姿は、「どうすることが正解なのか?」ということを問いかけてきます。

その問いかけを物語を読み進めると同時にシュリと同じ目線で読者も考えることができる内容は今までに無い展開。

敵とはいえ非情になり切れないシュリの揺れ動く心情描写とヴァルヴァの民の子供たちとの交流劇はよくできた物語です。

”シュリに感情移入できるストーリー構成が楽しめる方”は20巻の内容は刺さります。

2.久しぶりに訪れるシュリとオルトロスの絡み

傭兵団の料理番20巻で特におすすめの見どころは、個人的には「シュリとオルトロスの料理番で気持ちを伝え合う場面」です。

何巻かぶりに見たシュリとオルトロスの「お互いがお互いの立場と責任に敬意を払う描写」は温かさを感じました。

また、処刑人としての一面だけでなく、純粋な乙女らしい一面とのギャップも物語のいいアクセントでオルトロスの今後の展望がとても気になります。

”オルトロスとシュリとの絡みが好きなファン”にとって絶対読むべき内容。

3.意味深な「後悔させる」という言葉の謎

傭兵団の料理番20巻では「後悔させる」というキーワード出てきて、最後の最後まで読者にも考えさせてきます。

最初に読んだ時は私も言葉の意味を常に考えながら読んでいたので、その分いつもより数段物語に没入しました。

そして最後に明らかになる本当の意味を知った時は、川井昴さんのストーリー構成力に唸らされました。

そこに隠されている「ガングレイブたちなりの厳しくも優しい気持ち」が絶妙に読者の感情に訴えてきます。

“言葉の裏に隠された真意を推理する物語構成が好きな方”は必見。

「戦闘描写よりもキャラ同士の丁寧な人間ドラマが楽しめる方におすすめの展開。」

傭兵団の料理番20巻の一番の名言

このセリフはオルトロスがシュリとお互いの気持ちを語り合った後に呟いた”短くも闘志と覚悟”がみなぎっていると感じさせるセリフです。

「久しぶりに、熱くなってきたわね」

出典:「傭兵団の料理番20巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井昴 引用:P319~

ここだけ聞くとただの独り言で終わりそうですが、このセリフが出るまでの「オルトロスの心境の変化」を知っているファンの方だとより深みを感じます。

クウガやリルなどがシュリを助けるためにより強くなっていく姿を見て、オルトロスが”自分も負けてられない”と奮い立つ様子が共感しました。

オルトロスの成長を象徴するようなセリフなので”オルトロスがもっとシュリたちの力になるために一皮剥ける描写”に惹かれる方には特に刺さります。

傭兵団の料理番20巻を読んだ個人的な感想・レビュー

しじみぱんだ
しじみぱんだ

傭兵団の料理番20巻は捕虜となった「ヴァルヴァの民」のゼロ、レイ、シファル、シューニャとの交流の中でいろんなキャラが自分を見つめなおすシーンが多いように感じられました。

特にシュリがゼロたちに自分たちが捕まっている状況に対して自身の体験談を話してあげるシーンがあります。

グランエンドに捕まっていたシュリだからこそ言える説得力のあるセリフは読者にも深みがあり響くシーン。

また今回の物語を通して改めて感じたのは“シュリも仲間たちも強くなったけど、まだまだ発展途上“で、だからこそ面白いということです。

傭兵団の料理番20巻を評価すると「ヴァルヴァの民の少年少女たちとの人間ドラマとシュリの揺れ動く心情がたまらない”キャラ交流中心の巻”」

傭兵団の料理番20巻を読んだまとめ

傭兵団の料理番20巻は戦闘描写は控えめながらも丁寧なキャラ同士のやり取りが引き込まれる物語です。

最後に個人的な見どころをまとめていきます。

  • 敵の子供たちとの交流の中で生まれる”シュリの葛藤”
  • 久しぶりに描かれる「シュリとオルトロス」との絡み
  • ”後悔させる”という意味深な言葉の意味

傭兵団の料理番20巻はシュリを軸にヴァルヴァの民の子供たちとオルトロスとの絡みが濃く描かれた人間ドラマが味わえる一巻。

「様々な勢力のキャラたちの思惑をまとめて深く掘り下げたいシリーズファンなら読んで損はありません。」👇

「”傭兵団の料理番”の魅力を一から知りたい方はこちら(未読者用)

「ガングレイブたちの策略によりゼロたちと険悪になり、空気が悪くなった関係をシュリが料理で仲介していく傭兵団の料理番21巻の読む前ガイド記事をはこちら

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