ここでは「チート薬師の異世界旅2巻」の感想・レビュー、個人的な見どころをご紹介しています。
この記事を読めば「チート薬師の異世界旅2巻」の魅力を「あまりネタバレせずに」予習することができるでしょう。
「チート薬師の異世界旅2巻」の全体的な見どころは以下の通りです。
- 新しい仲間、ヴァインとの冒険と活躍。
- セリエの母親探しの行方。
- セリエの絶体絶命の危機とそれを救おうとする裕次郎。
- 絶望するセリエを必死に支えようとする裕次郎のけなげな頑張り。
- 勇者一行の登場と裕次郎との邂逅の予感。
第2巻では裕次郎達に新しい仲間であるラグスマグのヴァインが加わりセリエの母親探しが本格的に始まります。その他様々な出会いと事件に巻き込まれる波乱の一巻でした。
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※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。
「チート薬師の異世界旅2巻」のあらすじ

夢見の薬の材料を探すため馬車を購入して北上することにした裕次郎達はラグスマグの「ヴァイン」を仲間に迎え入れることにします。
ヴァインは人懐っこく、とても強いので裕次郎達のパーティーにとって大切な存在になってくれました。
その後順調に旅を続ける裕次郎達はとある村に着き、薬の材料の情報を集めることにしました。
そこである人物と出会い、二人は新たな力を身につけるべく、”特訓”することになります。
「チート薬師の異世界旅2巻」の主な登場人物

| 沢辺 裕次郎(サワベ ユージロー) | バスチーノの頼みで異世界に転移した少年。転移の際にもらった薬の知識と頑丈な体を武器に異世界を冒険する。セリエのことが大好きで、彼女一筋。 |
| セリエ | 平原の民と風の民のハーフの少女。少しひねくれてしまっているが裕次郎のことは少しずつ信頼し始めている様子。母親を探している。 |
| べリア | セリエの母親。セリエが幼いころに離れ離れになっている。 |
| ヴァイン | 虎のような姿をしているラグスマグという魔物。新たに裕次郎達の仲間となる。 |
| ソルヴィーナの神殿で出会う人達。 (フィナ、ヒーサ、カートルーナ、ロコウ) | 占い都市ソルヴィーナにある神殿で出会う人々。特に神官であるフィナ、カートルーナとは裕次郎も何度か関わることになる。 |
| 農業の村「リヨット」で出会う人達。 (ホード、セン・ユラステス) | とある依頼のために来た農業の村「リヨット」にある伯爵家で裕次郎達が出会う人達。 |
| 勇者一行のメンバー (ロンタ、ホロス、カルマンド、レラ) | 魔王討伐のために国に選ばれた勇者達。いずれも実力は非常に高い。 |
| バーシュルト | 裕次郎と同じく、異世界転移した青年。ひょんなことから勇者一行に加わることになる。 |
「チート薬師の異世界旅2巻」の個人的見所ポイント3選

1.絶体絶命のセリエと助けようと尽力する裕次郎の頑張り。
冒険の途中、裕次郎達はとある事件に巻き込まれ毒を盛られてしまいます。
裕次郎は大したことはなかったのですが、セリエが死んでしまうかもしれない事態になり、裕次郎は本当に焦りました。
その時の裕次郎のセリエを「絶対に救う」という意志と「もしかしたらセリエを失ってしまうかも」という不安と恐怖が読んでいるこちらにもすごく伝わってきました。
裕次郎とセリエが冒険を始めて以来、一番のピンチだったと読んだ後強く感じます。
返答を待たずに、少しずつ回復薬を流し込んでいく。
セリエがいなくなるかもしれない恐怖で手が震えそうになるのを、必死に抑え込む。
出典:「チート薬師の異世界旅2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:赤雪トナ 引用:P121~
2.絶望するセリエのために奮闘する裕次郎
ある時セリエが「絶望的な事実」を目の当たりにしてしまい、抜け殻のようになってしまいます。
そこで裕次郎は何とかセリエに希望を持たせようと行動し必死に情報を集めます。
そんな裕次郎の姿を見ていると、裕次郎がいかにセリエのことを本当に愛しているかが良く分かります。
最後に必要な”手がかり”を見つけた裕次郎が少し希望を取り戻したセリエを見て言った言葉には裕次郎の優しさと想いがひしひしと伝わってきました。
その表情を見て、はあーっと深い安どの溜息を吐く。
「やっぱり表情があったほうがいいね」
出典:「チート薬師の異世界旅2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:赤雪トナ 引用:P212~
3.セリエとの「間接キス」に悶える裕次郎
冒険の途中、セリエが体調を崩してしまい裕次郎が看病することになるのですが、そこでの「間接キス」の後の裕次郎のリアクションは読んでいて必見です。
普段からセリエに「付き合って!」「結婚しよう!」とズバズバと言っていた裕次郎がこの時だけは恥ずかしさと嬉しさにもだえているのが、また面白いところ。
裕次郎も積極的ではありますが、まだまだ年頃で初々しさ残してるんだと感じさせられました。
部屋を出て行った裕次郎は、嬉し恥ずかしといった感じで廊下の前で身悶えしている。
誰かが見ていたら、怪しさに引いたことだろう
出典:「チート薬師の異世界旅2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:赤雪トナ 引用:P180~
「チート薬師の異世界旅2巻」の一番の名言

セリエの”目的”を叶えるためにとある場所に行くことになるのですが、そこには強敵がたくさんいて、いくら裕次郎でも危険でした。
ですが裕次郎はセリエのためにたった一人で複数の強敵に立ち向かうシーンがあるのですが、そこで放ったセリフがこちらです。
一瞬「ふざけているのか?」と感じつつも裕次郎の本気と覚悟とカッコよさがギュッと詰まった名言です。
最初このシーンを読んだときは裕次郎に心の中で拍手しました。
「たった一人のためにあり、その一人の敵を討つ。愛を求め、愛に生きる、愛戦士っ。親愛と異性愛と独占欲のラブウォリアー、それが俺だっ!」
出典:「チート薬師の異世界旅2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P270~
個人的な感想


今回はセリエの家族のことと、勇者一行と裕次郎との出会いの予感、そしてもう一人の転移者の存在が出てきて、期待が高まる一冊でしたね。
それにしても裕次郎のセリエへの愛は本当に「凄い」の一言に尽きます。
動機こそは一目ぼれでしたが、その後はずっとセリエのために懸命に行動して、時には命すらもかけてセリエに尽くそうとするのは本当に好感が持てます。
どうか裕次郎の恋が報われて欲しいと願っています。
今後の注目ポイント
- 裕次郎とセリエの関係がどう発展していくか?
- 裕次郎達が身に着けた「技術」の応用。
- 勇者一行と裕次郎との出会いの予感。
- もう一人の転移者「バーシュルト」の動き。
「チート薬師の異世界旅2巻」のまとめ

今回は「チート薬師の異世界旅2巻」の感想・レビュー、個人的な見どころを3つご紹介しました。その内容をまとめていきます。
- ピンチのセリエを救おうとする裕次郎の頑張り。
- セリエに希望を持たせるために、尽力する裕次郎の男気。
- セリエと間接キスシーン。
その他にも各地での事件やモンスターとの戦闘、勇者一行ともう一人の転移者、「バーシュルト」の存在が気になり始める、今後に期待が持てる一冊でした。
新たな出会い、事件、そして何よりセリエへのブレない「愛」が魅力的な裕次郎。気になる方は一度読んでみてはいかかでしょうか?
前巻:次巻の感想・レビューはこちら(まだリンクを張っていません、もう少々お待ちください。)
今日のコツコツ
今回はセリエの家族について、深く知ることができたのが個人的には良かったです。
また、裕次郎のセリエ一筋なところが相変わらず読んでいて好きです。
ただ勇者一行と裕次郎との「関係性」についても触れられていて、若干不穏な感じもするのが気になります。
第3巻がどのような内容になるのか楽しみですね。

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