「薬屋のひとりごと9巻」感想と見どころ|猫猫の決断と壬氏への想いが交差する“覚悟の巻”

小説

こんにちは、しじみぱんだです。

この記事は「薬屋のひとりごと9巻」の感想・レビュー・あらすじなどをまとめています。

「薬屋のひとりごと9巻」では猫猫(マオマオ)の決断、羅門(ルオメン)の過去、再び壬氏との西都への旅立ちなど、今回も見所たくさんの内容です。

個人的な見どころポイントもまとめているのでぜひご覧ください。

しじみぱんだ
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※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。

「薬屋のひとりごと巻」のあらすじ

壬氏(ジンシ)のとんでもない行動により、とある秘密を共有することになってしまった猫猫。

その際傷を負ってしまった壬氏の治療をより不覚できるように、外科技術を羅門から学ぶことを決意します。

年末の休暇を実家で過ごすのが嫌な姚(ヤヲ)と燕燕(エンエン)と共に義兄の羅半(ラハン)の家に行くことになりました。

そこで羅門から外科技術を学ぶための”試験”をすることになるのですが、これがまた難解なのです。

「薬屋のひとりごと9巻」から登場した人物

雀(チュエ)馬良(バリョウ)の妻。小柄で色黒な見た目。見かけによらずお調子者。
桃美(タオメイ)高順(ガオシュン)の妻。クールな美人だが、恐妻家らしい。右目が失明している。
玉鶯(ギョクオウ)玉袁(ギョクエン)の代わりに西都をまとめている人。玉葉后の兄で野心家。
楊 医官(ヨウイカン)西都に行く際の猫猫たちをまとめる上級医官。医官にしては色黒でがっちりしている

「薬屋のひとりごと9巻」の見所ポイント3選

1.壬氏のために奮闘する猫猫

まさかの行動により怪我をした壬氏のために、猫猫は外科技術を学ぼうと決心します。

そのために師であり養父の羅門に教えを乞うのですが、羅門からは外科技術を学ぶ”覚悟”を試されました。

その時の猫猫の心境と、尊敬する羅門への思い、それでも壬氏を治療するためにと前に進む猫猫の姿は読んでいて「さすが」と感じましたね。

「猫猫の場合、もう腹をくくるしかないので気持ちは決まっている。」

出典:「薬屋のひとりごと9巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P127から
しじみぱんだ
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猫猫の気持ちと覚悟が感じられる一言ですね。猫猫も壬氏に対して、少しずつ気持ちが近づいているのを感じました。

2.羅門の過去と”華佗の書”の真相

科技術を学ぶために課された“試験”。
猫猫たちは「華佗の書」を探し出し、そこに書かれた真実と向き合います。

羅門の過去と痛みを知るシーンは、とても印象的でした。

羅門の目は昔を懐かしむには、悲しいものだった。

出典:「薬屋のひとりごと9巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P123から
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羅門の過去と医学を学んだ経緯でそんなことがあったとは、最初に知ったときは思わずこちらまで切なくなりました…

3.やぶ医者のおっちゃんの癒し

今回壬氏と共に再び西都に行くことになる猫猫はやぶ医者のおっちゃんと再会します。

やぶ医者のおっちゃんはいつものごとく医官としては役には立ちません。それに今回は別の思惑があり壬氏は彼を医官として同行させていました。

旅先でトラブルに会ったりと不憫なやぶ医者のおっちゃんに猫猫も呆れる描写もありますが、何だかんだ猫猫は助けてくれるシーンも二人の”腐れ縁”のようなものを感じます。

私はどこか憎めないやぶ医者のおっちゃんの言葉や行動が好きで、「癒される」と感じる所が多いです。

「あの時は困ったよ。鶏を絞めようとして、額に一撃食らって気をうしなってしまって」

中略 「豚の解体にも呼ばれたんだけど、豚がつぶらな瞳でこちらを見てきてどうしても解体できなくて」

中略 たぶん、ここらで上官たちは、やぶ医者を本当の医官にするのはあきらめたのだろう。

出典:「薬屋のひとりごと9巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P277から
しじみぱんだ
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やぶ医者のおっちゃんの魅力がギュッとつまった個人的に好きなシーンです。やぶ医者のおっちゃんは「薬屋のひとりごと」の”癒し枠”なんだと改めて感じましたね。

「薬屋のひとりごと9巻」の一番の名言

西都に到着して、予定通りに壬氏の治療をする猫猫。ですがどこか猫猫に対して、遠慮がちに接する壬氏に”苛立ちに似た感情”を抱きます。

権力者として実力も知識もあるのに優しさが先に来て損をしてしまう、そんな姿を猫猫は羅門と重ねていたんですね。

そこで壬氏に対してピシャリと猫猫は自分の気持ちを真っすぐに壬氏に伝えました。

今まで壬氏とはある程度線を引いていた猫猫が、彼女なりに壬氏の背中を押すシーンは必見ですね。

「半端な気遣いのほうが邪魔です。誰かのお荷物になるくらいなら、道具のように使われたほうがまだましです。あなたの迷いはそのまま国の迷い。一時の迷いが数万の民を殺すこともありましょう。どうせ後悔するのです。躊躇わずまっすぐ道を選んでください」

出典:「薬屋のひとりごと9巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P385から
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猫猫のまっすぐな気持ちと優しさが詰まった名シーンです。その後猫猫は更に大胆な行動に出るのですが、そちらも読んでいてとても「甘酸っぱい」シーンでしたね。

今後の展開で楽しみなところ

  • 玉鶯との外交の行方
  • 猫猫の医官としての成長
  • 姚と燕燕、それぞれの決意
  • 猫猫と壬氏、近づく距離感

まとめ:「薬屋のひとりごと9巻」は猫猫の今後が大きく変わる「覚悟」の巻!

「薬屋のひとりごと9巻」は”医官”として外科技術を学ぶ猫猫の覚悟、姚と燕燕の葛藤と決意、再び西都への旅立ちなど見所たっぷりの一冊でした。

その他にも新たに登場した”雀”の個性的なキャラ、やぶ医者のおっちゃんの癒しなど読みごたえは大満足の一言です。

猫猫や周りの人間の運命が大きく変わるであろう「薬屋のひとりごと9巻」、まだ読んでいない方は是非ご覧ください。

前巻次巻の感想・レビューはこちら」

今日のコツコツ

今まで猫猫と壬氏の関係を見てきましたが、猫猫から壬氏に気持ちを伝えることはあまりありませんでした。

それが今回、猫猫が自分の気持ちを伝えて、壬氏にエールを送るシーンは本当に「エモい」も一言ですね。

二人の関係が今後さらに進展していくのかが楽しみです。

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