この記事は薬屋のひとりごと4巻の感想・レビュー、個人的な見どころを「ネタバレ控えめ」でご紹介しています。
薬屋のひとりごと4巻は一言で言うと”今までの伏線が一気に回収される大波乱の一冊”です。
「本編を読む前に軽く物語の雰囲気を知りたい方は4巻の読む前ガイドの記事を読むのがオススメ。」
「ネタバレを全くされたくないなら、ここで読むのではなく本編をそのまま読むのを推奨。」
「薬屋のひとりごと4巻」のあらすじ

友人の小蘭(シャオラン)が後宮から出た後の勤め先を探していたので、猫猫(マオマオ)ともう一人の友人子翠(シスイ)と共に手伝うことになります。
そして向かった大浴場では淑妃である里樹妃が”幽霊騒ぎ”に困っていました…
一方妊娠中の玉葉妃のお腹の子が”逆子”であることを突き止めた猫猫はこの事態に対処できる人物を後宮に呼びますが、新たな問題が浮き彫りになっていきます。
それらの事態に対応していくうちに猫猫はこれまで起こった事件には「関連性がある」事に気づきますが、その矢先に拉致されてしまい…
「薬屋のひとりごと4巻」の見所ポイント3選

1.猫猫と小蘭、子翠の3人の友情
第4巻で最初の見どころは猫猫と小蘭、子翠の3人の友情が感じられるシーンでした。
小蘭は最初、猫猫からは後宮のうわさなどを聞くだけの存在だったのが、この巻では”猫猫にとって大切な友人”なんだなと感じる場面が多くあり、猫猫の小蘭への想いの変化が特に読者には刺さり所です。
特にある時、小蘭がうっかりミスをしてしまいピンチだった時に猫猫が「目覚めが悪いから」と自分には関係ないのに助けてくれるシーンは”猫猫の優しさが伝わってくるところ”で必見です。
”クールな性格な猫猫が友情に動くシーン”が見たかったなら、今回の巻は当たりです。
2.壬氏(ジンシ)と猫猫の関係の変化
物語の後半で猫猫は壬氏の暗殺など”これまで起こった事件”を裏で糸を引いていた勢力に拉致されてしまいます。
突然の展開に読んでいて驚きましたが、壬氏もまた普段の落ち着いて、取り繕った雰囲気とは違い、”本気で”猫猫を心配していたところは、「壬氏にとって猫猫がいかに大切な人間か」が物語の緊張感と共に伝わってきます。
最終的に、壬氏が猫猫を助けに向かった後の二人のやり取りも、かなり近くなった感じがしました。4巻目にして二人の関係が大きく変わりますが、これから先もとても気になります!
”猫猫と壬氏、二人にとっても大きな転換点”となる重要なシーン、ここまで読んできたファンならぜひ読んで欲しいところです。
3.子翠という人間と、結末
子翠の正体と、その思いと覚悟が書かれている所も、4巻の見所の一つです。彼女の半生と覚悟の深さがよくわかりました。
子翠は「昆虫が大好き」という特徴があるのですが、その個性にもちゃんとした伏線が敷かれていて、すべてを知った後だと子翠のセリフも深みがあるものが多かったと気づかされました。
特に「自分たちの行く末を、虫の一生に例える」場面のセリフは子翠の価値観や想いが伝わってきて、必見。
”まるで読者にも問いかけてくるような”子翠というキャラがしっかりと描かれている名場面、ここを見逃すのはあまりにも惜しいです。
「薬屋のひとりごと4巻」の一番の名言
このセリフは壬氏が猫猫を救うために「ある重大な決断」を迫られたときに、心の中で自分自身に放つセリフです。
この時の壬氏の心情の描写は非常に丁寧に書かれていて、葛藤や覚悟が文章からもとてもよく伝わって来るのを覚えています。
「猫猫への想いと自身の立場との間で揺れ動く気持ち」をここでは本当にうまく描かれていて、壬氏が好きならこのシーンは釘付けになります。
”壬氏というキャラにとても惹かれている”ならこの名言と合わせて読むと、心にグッとくること請け合いです。
いつか来ると思っていた。それが今来ただけに過ぎない。
覚悟を決める時が来たようだ。
出典:ヒーロー文庫 薬屋のひとりごと4巻 著者日向夏 引用:P252 第17話 「蠆盆」から引用
「シリーズの”最初の山場”ともいうべき緊張感のある一冊、ここまで読んできた方なら4巻を読まないのはかなりもったいないです。
個人的な感・レビュー

「薬屋のひとりごと4巻」では猫猫たちの友情を感じる微笑ましい場面があった一方で、猫猫がピンチになってしまう展開に、読んでいてハラハラしました。
個人的に一番良かったのは、猫猫と壬氏の関係と距離間の大きな変化です。今まではせいぜい「じゃれあい」程度だった関係が、ここにきて一気に縮まってきた印象です。
物語的には「一つの節目を迎えた」という印象を読後にはひしひしと感じましたね。
ミステリー、人間ドラマ、恋愛、全てのバランスが絶妙で、読者にとっては嬉しい限りです。
「薬屋のひとりごと4巻」を読んだまとめ
薬屋のひとりごと4巻は猫猫たちが怒涛の展開に巻き込まれていく”大波乱の一冊”でした。
最後に個人的な見どころをまとめていきます。
- 猫猫、小蘭、子翠たちの温かい友情。
- 壬氏と猫猫の関係性の深まり。
- 子翠というキャラと意外な結末。
薬屋のひとりごと4巻は世界観もキャラ同士の関係も大きく変化する「シリーズ読者には重要な一冊」、1~4巻に至るまでの伏線の敷き方が本当に巧みな一冊です。
「1~3巻までしっかりと読み進めてきたあなたにこそ4巻の内容は”答え合わせ”のようなものなので、見逃すのはもったいないです。」👇

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