「傭兵団の料理番5巻」感想・レビュー|朱里を巡る騒動とクウガの激闘が熱い一冊

ハイファンタジー

ここでは「傭兵団の料理番5巻」の感想・レビュー、個人的な見どころポイントを3つご紹介しています。

この記事を読めば「傭兵団の料理番5巻」の内容を「あまりネタバレ」せずに予習することができます。

「傭兵団の料理番5巻」の個人的な見どころポイントは以下の通りです。

  • ”塩クッキー”から始まる、朱里を巡る大騒動。
  • クウガの成長と魔剣騎士団との闘い。
  • 朱里を救うために、”大作戦”を決行するガングレイブ達。

今回の舞台は「お菓子と調味料の国”オリトル”」、そこで繰り広げられる、料理、バトル、時折ギャグ等々、見所いっぱいの一冊でした。

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しじみぱんだ
しじみぱんだ

※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。

「傭兵団の料理番5巻」のあらすじ

前回の絶望的な戦を乗り越えたガングレイブ傭兵団は”オリトル”という国の戦に呼ばれます。

戦場ではオリトルが誇る「魔剣騎士団」がそのすさまじい強さで敵を蹂躙しています。

そして幼いころから「魔剣騎士団」の強さと武勇に憧れを抱いていたクウガは、その強さを見て、敵愾心を募らせていきました。

戦の後、朱里はテグの頼みでオリトルで開催される「お菓子大会」に出すお菓子を作ることになるのでした。

「傭兵団の料理番5巻」の主な登場人物

東 朱里異世界に転移した料理人の青年。ガングレイブ傭兵団に拾われ、料理番をしている。
ガングレイブガングレイブ傭兵団の団長。判断力洞察力に優れ、傭兵団をまとめている。
クウガガングレイブ傭兵団の第一歩兵部隊隊長。剣の達人であるが、魔剣騎士団の強さを見て焦りを見せる。
テグガングレイブ傭兵団の弓兵部隊オリトルのお菓子大会に朱里を誘う。
ガングレイブ傭兵団の仲間達
(アーリウス、カグヤ、アサギ、オルトロス、リル)
ガングレイブ傭兵団の各部隊の隊長達。物語後半で朱里を助けるために奮闘する。
ヒリュウオリトル国の第一王子であり、魔剣騎士団団長。次期国王としての人格と戦士としての、強さを併せ持っている。
ミトスオリトル国の第一王女であり、魔剣騎士団員。彼女が朱里と出会ったことで物語が動いていく。

「傭兵団の料理番5巻」の見所ポイント3選

1.朱里の料理人としての”矜持”

朱里はひょんなことからヒリュウに王家に使える料理人に「塩を使った美味しいお菓子」を教えて欲しいと頼まれます。

ですが料理人たちはプライドが高く、朱里を侮り、話を聞こうともしませんでした。

そこで朱里は自分の実力を証明するために”ある料理”を作るのですが、その後彼らに向けて放つ言葉には朱里の料理人としての大切な”矜持”が籠っていました。

相手の誇りも尊重しつつ、自身の料理人としての”矜持”を語る朱里の言葉には読んでいて熱いものを感じました。

「それが、料理人としての成長を妨げてることを自覚しなかった。」

出典:「傭兵団の料理番5巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P152~

2.激闘の中クウガに朱里が送った”言葉”

物語後半で朱里を救うための”ある作戦”のためにクウガは”とある人物”と戦うことになります。

ですが、相手の強さは尋常ではなく、さすがのクウガもどんどん追い込まれピンチになってしまいました。

そんな中、駆けつけた朱里がクウガに向けていった「言葉」が光ります。

戦闘とは無縁の朱里だからこそ気づいていた、「クウガの強さ」とそれに気づいた後のクウガの変わりようは必見です。

命がけの集中ほどすごいものはない

出典:すごいものはない5巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P275~

3.ガングレイブ達の”逆鱗”と朱里救出作戦

後半では朱里が危機に陥り、ガングレイブ達が“とある大作戦”を決行。

このときの彼らの怒りは、まさに逆鱗

普段冷静なガングレイブが放つ短いひと言が重かったです。

「……どうするつもりかって……? 決まってる、報復だ」

出典:「傭兵団の料理番5巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P221~

このシーンだけで、
“朱里がどれほど大切にされているか” が分かります。

「傭兵団の料理番5巻」の一番の名言

このセリフは負けそうなクウガに向けて、自分の想いとクウガへの憧れを込めて思った言葉です。

どんな状況でどんな相手でも「クウガは負けない、必ず勝ってくれる」という朱里のクウガへの強い信頼と絆が感じられました。

個人的にはガングレイブ傭兵団の主要メンバーの中で、朱里とクウガは特に関りが多く感じていたので二人の信頼関係が感じられるこのシーンは良かったです。

クウガさんが、負ける。そんなこと聞きたくないし信じたくありません。

苦戦しようが何をしようが、あの人は最後には勝つ!

出典:「傭兵団の料理番5巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P306~

個人的な感想・レビュー

個人的に一番オススメなところは、やはりクウガの迫真のバトルシーンですね。

ヒリュウとの一騎打ちの時の戦闘の描写は読んでいて本当に熱中しましたし、かっこいいと思いました。

文字だけでこんなに引き付けられたので、「このシーンはアニメで見たい!」と強く感じましたね。

もしアニメ化することになったらこの戦闘シーンは絶対見たいです。

今後の注目ポイント

  • クウガの”剣士”として成長していく強さ。
  • オリトル国との今後の関係。
  • ヒリュウや魔剣騎士団との再会はあるのか?

「傭兵団の料理番5巻」のまとめ

今回は「傭兵団の料理番5巻」の感想・レビュー、個人的な見どころポイントを3つご紹介してきました。その内容を以下の通りにまとめます。

  • 朱里の料理人としての”矜持”
  • クウガとヒリュウの白熱の戦い。
  • 朱里を救うための「救出作戦」とガングレイブ傭兵団の”逆鱗”

朱里の料理、クウガの戦い、ガングレイブ達の朱里救出作戦など、怒涛の展開が目白押しの一巻でした。その結末をぜひご自身の目でもご覧ください。

結末を自分の目で確かめたい方はこちらから」👇

今日のコツコツ

前回の4巻の時は「ガングレイブ傭兵団の皆のために朱里が命がけで頑張る展開」でした。

ですが今回は「朱里を助けるためにガングレイブ達」が命がけで戦うという比喩となっていたと感じました。

お互いがお互いのために強くなり、助け合うという話しはありがちですが結構好きです。

物語的にはまだ”不穏な影”という描写もあったのでその辺の話がどうなるかが今後気になるところですね。

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