「傭兵団の料理番2巻」の感想・レビュー|見どころ3選と心に残る名言まとめ

ハイファンタジー

この記事では 「傭兵団の料理番2巻」の感想・レビューと、読んで感じた個人的な見どころ を“ゆるめのネタバレ”で紹介します。

本作は、朱里と仲間たちの「絆」が一気に深まる、シリーズのターニングポイントともいえる一冊です。この記事を読めば、ネタバレを最小限に抑えつつ、2巻の面白さを事前に把握できます。

「傭兵団の料理番2巻」の大まかな見どころは以下の通りです。

  • 体調を崩してしまう朱里と、彼を心配する仲間達との温かいやり取り。
  • 新たな戦場と新たな出会い。
  • 新たな国、ニュービストでの一幕

今回は「朱里と仲間達」の強い絆が生まれる運命的な一冊です。その内容をぜひご覧ください。

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「傭兵団の料理番2巻」のあらすじ

ある日、日頃の疲れからか朱里は体調を崩してしまいます。

申し訳なさで一杯になり、いつにもなく弱気になってしまう朱里。

ですが仲間達の献身的な看病により、無事に回復します。

そこで朱里は仲間達から自分がとても大切にされていることに気づき、シュリは”ある決意”を固めます。

しじみぱんだ
しじみぱんだ

※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。

「傭兵団の料理番2巻」から登場した人物

テビス・ニュービストニュービスト国の王女で、12歳。若くして国の様々な政策を成功させている天才。食へのこだわりが強く「美食姫」の異名も持つ。
ローノテビスの従者。物腰の柔らかい白髪で壮年の男性。
リュンテビスのメイド。落ち着いた雰囲気だが、いうべきことは八栗と伝えてくる人。
ウーティンテビスのメイド兼護衛。テビスとは幼いころからの付き合いでテビスへの忠誠心は高い。

「傭兵団の料理番2巻」の見所ポイント3選

1.朱里と仲間達との深まっていく「絆」

体調を崩した朱里と朱里を心配する仲間達との確かなものになっていく「絆」の描写は読んでいて面白かったです。

お互いが遠慮しあっていて、どこかまだぎこちなかった関係が、今回の一件で強固なものになったと思います。

特にテグと朱里の二人がお互いに気持ちを伝えあうシーンはとても感動的です。

その後のテグの心の呟きには、彼の心からの嬉しさが滲んでいます。

その晩、オイラに親友ができた。

仲間たちと同じくらい、かけがえのない親友が。

出典:「傭兵団の料理番2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作::川井 昴 引用:P86

2.異世界での「新たな目標」を見つける朱里の想い

仲間達の気持ちを受け取った朱里は、自分の「新たな目標」を見つけました。

それまでは心のどこかで、「元の世界に帰りたい」「家族や友達に会いたい」という気持ちがありました。

ですが今回の一件で、「この世界で仲間たちと一緒にいきていこう」という「明確な気持ち」が芽生える、決定的なシーンだと感じました。

その後に朱里の心の中での独白には彼の「決意と想い」が感じられます。

父さん。母さん。僕は多分、そちらに帰ることはないと思います。

帰ることができてもこちらの世界に来る手段を探すことになるでしょう。

中略、僕は僕で、新しい道を見つけました。

出典:「傭兵団の料理番2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P39~

3.どんな時でもブレない朱里の”料理魂”

物語後半で朱里が”ある人”に麻婆豆腐を作ることになりますが、勘違いから怒らせてしまい絶体絶命になります。

周りから武器を突き付けられ、今にも殺されそうな状況の中、朱里は堂々と冷静に自分の料理を説明します。

読んでいてこちらまでハラハラしましたが、その時の朱里の胆力と、自分の料理への自信とこだわりを感じさせる”料理魂”を感じました。

”どんな状況でも”朱里の料理への愛とこだわりはブレないと感じさせる印象的なシーンです。

周りの衛兵さんたちも殺気のこもった視線を向けてきます。

ですが曲げませんよ。麻婆豆腐って料理は辛いだけじゃないんだとわかってもらいたい。

出典:「傭兵団の料理番2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P259

「傭兵団の料理番2巻」の一番の名言

朱里が料理の腕を認められスカウトされるのですが、そこで朱里がサラッと言ってのけたセリフがこちらです。

あっさりと、それでいて朱里のガングレイブ傭兵団と仲間達への想いが詰まった一言です。

今までは生きていくために、いずれ元の世界に帰るために必死で働いてきた朱里。

ですが今は心の底から「傭兵団の料理番」として仲間達に尽くしたいという思いが伝わってきます。

「さあ……?僕は誓ったんです。ガングレイブ傭兵団に骨を埋めるって。それ以外は考えられませんね」

出典:「傭兵団の料理番2巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井 昴 引用:P310

個人的な感想

しじみぱんだ
しじみぱんだ

今回は朱里と仲間達との「絆」が確かな物になった、決定的な一冊です。

「最近入った、ちょっと変わっているけど、腕のいい料理番」ではなく「大切なガングレイブ傭兵団の仲間」という本当の意味で進展したと感じました。

朱里という人間が今後どのようにガングレイブ傭兵団の仲間達と、さらに絆を深めていくか楽しみになります。。

今後の注目ポイント

  • 朱里の作る料理と込められる”想い”
  • 朱里と仲間達とのさらなる関係の発展。
  • 成長していくガングレイブ傭兵団の今後。
  • ニュービスト国とテビスの思惑。

「傭兵団の料理番2巻」のまとめ

「傭兵団の料理番2巻」の個人的な見どころは以下の通りでした。

  • 朱里と仲間達(特にテグ)との確かな「絆」の芽生え
  • 朱里の”新しい目標”
  • 改めて感じた、朱里の”料理魂”

その他にもアサギとのエピソードやニュービスト国での戦など見所はまだまだたくさんあります。

朱里と仲間達、お互いが本当の意味で「仲間」となる、決定的な一冊。一度ご覧になってはいかかがでしょうか?

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今日のコツコツ

個人的には「傭兵団の料理番2巻」はターニングポイントとなる一冊だと思いました。

この巻で朱里のガングレイブ傭兵団への気持ちが固まると感じる描写が多かったですね。

今後朱里にとって、心の土台となる気持ちだと感じました。

3巻ではどうなっていくのか楽しみです。

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