「薬屋のひとりごと6巻」感想|恋も陰謀も深まる、“波乱”の一冊

小説

こんにちは、しじみぱんだです。

『薬屋のひとりごと6巻』を読み終えました。
今回はその感想・レビュー・あらすじを、ネタバレをできるだけ控えながらご紹介します。

第6巻を一言で表すなら――
「西方の陰謀と事件、薄幸の妃の結末」

西で蠢く陰謀と悲劇、そして身分違いの恋の行方。
読み応えたっぷりの一冊です。まだ読んでいない方は、ぜひご覧ください。

「薬屋のひとりごと6巻」のあらすじ

西都で壬氏(ジンシ)との関係が大きく変わった猫猫。
しかし、お互いの立場の違いから、猫猫はそれでも線を引こうとします。

その後、自殺した花嫁、羅の一族のお家騒動、里樹妃の密通疑惑など、さまざまな事件に巻き込まれる猫猫。
やがて一連の出来事の裏には、“ある共通人物”の存在があることに気づきます。

猫猫と壬氏の恋模様、水面下で動く陰謀、そして里樹妃の結末。
それぞれの思惑が交錯する、波乱の一冊です。

「薬屋のひとりごと6巻」から登場した人物

克用(コクヨウ)西都からの帰り道で出会った医者。顔の左半分が病気でただれているが陽気で明るい性格
愛凛(アイリーン)西方の国の特使で赤い薔薇の髪飾りが特徴。数々の陰謀に関わっている様子。
素貞(ソテイ)里樹妃が幽閉されていた部屋の上の階に捕えられていた女性。里樹妃に優しく声をかけるが…

「薬屋のひとりごと6巻」の見所ポイント3選

1.猫猫と壬氏のもどかしいやり取り

西都にて猫猫と壬氏の関係は大きく変わりました。しかし壬氏の思いとは裏腹に猫猫は”今まで通り”の関係でいようとします。

猫猫も壬氏の気持ちには気づきつつもそれでも線を引いてしまうあたりが、見ていてとてももどかしいですね。

結局それ以降は気まずい空気になってしまいました。二人の進展しつつも中々実を結ばない恋の掛け合いは必見です!

相手はまだまだ余裕があった。頬を赤らめることも、羞恥で目を背けることもなかった。

ただ、己が下にいる男を冷静に見つめ、そして、唇をぺろりと舐めた。

出典:「薬屋のひとりごと6巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P8から
しじみぱんだ
しじみぱんだ

壬氏のアプローチとは逆に猫猫の冷静さというか温度差が感じられるシーンです。

「ついにここまで来たか!」と感じていたので、私もまた壬氏のようにもどかしい気持ちで読み進めていましたね。

2・羅漢と鳳仙の愛の結末

以前、猫猫の父である羅漢(ラカン)はかつての思い人、鳳仙(フォンシェン)と再会を果たします。

ただ、鳳仙はすでに病で弱っていたので、暫くして亡くなってしまいます。追い打ちをかけるように、実家のお家騒動に巻き込まれ抜け殻のようになっていました。

その矢先、実家で偶然猫猫と再会します。(不本意ながら)猫猫の助けもあり、元気を取り戻すのですがその時の羅漢の親バカっぷり、鳳仙への思いの強さは読んでいてこれでもかと感じましたね。

変人と言われている羅漢の家族への思いの強さが表されていた、特徴的なエピソードです!

「一言だけくれないか?母さんに……」

出典:「薬屋のひとりごと6巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P137から
しじみぱんだ
しじみぱんだ

この一言に羅漢の鳳仙への愛の深さと娘である猫猫への愛情がギュッと詰まっています。変人の彼の不器用な優しさに思わず涙が出そうになります。

3.里樹妃の結末と恋の行方

この巻では里樹妃の運命も大きく変わります。濡れ衣を着せられ、陰謀に巻き込まれてしまった彼女は心が折れかけてしまいました。

そんな時に”意外な人物”が窮地の彼女を救おうと奮闘してくれます。

読み手としても里樹妃は本当に不便な目に合ってきたことを知っています。だからこそ「どうか里樹妃が報われて欲しい」と読みながら思っていました。

それだけに、2人の恋の結末には読み終わってホッとしました。

「私はあなたに幸せになってもらいたいと思った。ただ、それだけなのです。その願いすら、単なる官の一人には過ぎた望みでしょうか」

出典:「薬屋のひとりごと6巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P358から
しじみぱんだ
しじみぱんだ

いままで周りから疎まれ、虐められてきた彼女に駆けつけてくれた人物が言ったセリフです。

そのシーンの挿絵も相まって、思わずこちらも少しウルっと来てしまいました…

「薬屋のひとりごと6巻」の一番の名言

このセリフは追い詰められた里樹妃の気持ちが遂に爆発してしまうシーンのものです。

最初に読んで思ったのは「そりゃあそうだよ…」という感情でした。

最初に里樹妃が登場してからずっと周りから嫌がらせを受けていました。さらには実の親からも政治の道具としか見られていなかった彼女の心は傷ついてたんですね。

最終的に希望のある終わり方でよかったですが、里樹妃の積もり積もった思いを象徴するセリフです。

頭を掻きむしり、鼻をすする。涙がとめどなくあふれてくる。

「どうして!どうしていつも私ばかりなの!」

出典:「薬屋のひとりごと6巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P330から

今後の展開で楽しみなところ

  • 里樹妃の恋の行方と結末
  • 西方の国の怪しい動き
  • 猫猫と壬氏の関係の進展

まとめ:「薬屋のひとりごと6巻」は西都編での陰謀が明らかになる”波乱”の巻

「薬屋のひとりごと6巻]は、西都での事件や陰謀が次々と明らかになる波乱の一冊。
猫猫と壬氏のもどかしい関係、羅漢の家族愛、里樹妃の恋の行方――。
それぞれの物語が複雑に絡み合い、読むほどに深みを増していきます。

一つひとつの事件が“点”となり、最終的に一本の“線”につながる展開は、まさに読後感が痺れるほど見事です。
まだ読んでいない方は、ぜひ手に取ってみてください。

前巻次巻の感想・レビューはこちら」

今日のコツコツ

今回第6巻を読んでいて心底思ったのは、「里樹妃がようやく報われてよかった!」です。

読んでいてずっと「いつかいいことあればいいな…」と感じていました。ですが読み進めるたびに不憫な展開しかなかったので里樹妃の話の時はハラハラしてましたね。

最後に救いのある展開で読み手としてもスッキリしてよかったです!

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