この記事では薬屋のひとりごと8巻の感想・レビュー、個人的な見どころを「ネタバレ控えめ」でご紹介しています。
薬屋のひとりごと8巻は「壬氏と羅漢が中心の物語で、特に壬氏が奮闘する一巻」です。
「薬屋のひとりごと8巻」のあらすじ

”白い巫女”の事件もひと段落し、毒で体調を崩していた姚(ヤヲ)も仕事に復帰して、いつもの日常に戻りつつあった猫猫(マオマオ)。
そんなある日、猫猫の父で変人軍師の羅漢から大量の碁の本が届きました。
猫猫は興味がありませんでしたが、結果的にその本により後宮では碁が流行り始めます。
一方で壬氏(ジンシ)はというと羅漢(ラカン)が仕事をさぼることに頭を悩ませていましたが、羅漢が碁の大会を開きたがっていると聞いた壬氏は”あること”を思いつき…
「薬屋のひとりごと8巻」の見所ポイント3選

1.羅漢と壬氏の関係の変化
8巻では物語を通じて、「羅漢と壬氏の関係性が変化」していきます。
壬氏と羅漢の二人は作中はどちらかというと仲が良くない部類でしたが、今回はそんな二人を中心とした物語で、「普段は羅漢に裏を掻かれがちな壬氏が、目的のために必死に羅漢に食らいつこうとする姿」は面白いです。
特に推したいのは「壬氏をあまり好ましく思っていなかった羅漢が壬氏への印象に少し変化」があり、そのシーンは8巻の内容で一番グッときました。
”今まであまり絡みのなかった二人に焦点があてられた展開”に興味が湧く人には、読む価値がある部分です。
2.玉葉后の苦難と侍女たちの気持ち
また、8巻では「久しぶりに登場する玉葉后とその侍女たちの信頼関係が強く感じられる描写」があります。
最初に読んだ時には「玉葉后への人としても部下としても心の底から信頼している侍女たちの想い」が凄く文章からも伝わってきて、胸が熱くなります。
さらにいうなら、このシーンには猫猫も関わってくるのですが、「猫猫と玉葉后や侍女たちとの今までの関係も知っていることで更に感情移入できる場面」でもあります。
”改めて玉葉后と侍女たちの関係を深く知りたい読者”には心に残るシーンです。
3.羅門(ルオメン)の見事な推理
物語中盤で、猫猫、姚、燕燕(エンエン)の3人で「ある事件で羅門(ルオメン)の推理」を聞くことになります。
その際の羅門の推理力と洞察力、そして観察力の凄さには、「ただ謎を解くのではなく、猫猫たちや読者にも分かりやすくかみ砕いて導くような力」も読んでいて感じました。
なのでこのシーンは「読者が置いてけぼりにならずに、まるで猫猫たちと一緒に話を聞いているような感覚」になります。
”猫猫の師匠ともいえる羅門の貴重な推理シーン”、待ち望んでいた人も多いと思います。
「薬屋のひとりごと8巻」の一番の名言

物語終盤で壬氏は主上と玉葉后の前で自身の決意と覚悟を見せますが、その際に言い放ったセリフがこちらです。
「壬氏の静かながらも確固たる決意と主上の壬氏を想う気持ちが嚙み合わない描写」には、ページからも切なさが感じられました。
壬氏が選んだ「ある証明の方法」は完全に読者の不意を突く構成になっていて、余韻が凄いです。
「私を人にしていただけませぬか」
出典:「薬屋のひとりごと8巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P339から
”8巻の中でも壬氏の胸の内が伝わってくる名場面”で壬氏が好きな人にはぜひとも読んで欲しい箇所です。
「8巻は良くも悪くも壬氏へのイメージが大きく変わる内容で、壬氏の今後の物語をより理解したいなら8巻は抑えておくと無難です。
個人的な感想・レビュー


やはり8巻では「普段はあまり関わらない、壬氏と羅漢の二人の絡みを楽しめる」という点が一番良かったですね。
特に壬氏の「普段は避けていた羅漢にあの手この手で必死に食らいつこうとする姿勢」には読んでいて面白いので、推したい場面です。
さらに言うと、後半で語られる「壬氏の覚悟と決意など、心情を中心とした描写が丁寧に書かれていて、引き込まれる」ことになります。
なので8巻を総括するなら「壬氏というキャラの心情と魅力をさらに深堀する一巻」だと言えます。
「薬屋のひとりごと8巻」を読んだまとめ

「薬屋のひとりごと8巻」は、壬氏と羅漢中心に物語が繰り広げられる、「壬氏が主役の一巻」でした。
最後に個人的な見どころをまとめていきます。
- 大きく進展する羅漢と壬氏の関係の行方。
- 改めて感じさせられる玉葉后と侍女たちとの深い信頼関係。
- 猫猫の師匠である羅門の見事な推理。
壬氏というキャラの覚悟や立場を理解するうえで、8巻はシリーズの中でも特に重要な巻と言えるでしょう。
「シリーズでも珍しい、壬氏と羅漢を軸にした展開で、特に壬氏のキャラを語る上では外せない一巻です。」👇

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