この記事では「薬屋のひとりごと12巻」の感想・レビュー、見どころポイントをまとめた記事です。
12巻は玉鶯(ギョクオウ)の兄弟たちの後継者争い、雀(チュエ)という人物の正体、それらに振り回される猫猫(マオマオ)の活躍が主な見どころです。
後半では猫猫が今までで一番ピンチだと言えるくらいに緊張が走るシーンもありました。
西都編の最後を飾るにふさわしい、見所満載の一冊です。

※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。
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「薬屋のひとりごと12巻」のあらすじ

砂欧に戦を仕掛けようとしていた玉鶯に頭を悩ませていた壬氏。
しかし玉鶯の暗殺という思いがけない形で回避します。
ところが今度は玉鶯の息子達の水面下での後継者争いが勃発。猫猫も巻き込まれてしまいます。
そしていつも以上に不思議な動きをする雀も何かを考えているようでした。
「薬屋のひとりごと12巻」から登場した人物

| 鴟梟(シキョウ) | 玉鶯の息子で長男。若かりし玉鶯にそっくりな見た目。だが無頼漢であまりいいい噂は聞かないらしい。玉隼の父親 |
| 銀星(インセン) | 玉鶯の娘で長女。小紅の母親。 |
| 飛龍(フェンロン) | 玉鶯の息子で次男。文官系の男。 |
| 小紅(シャオホン) | 銀星の娘。ストレスがたまると自分の髪を食べてしまう癖があり、以前猫猫たちに治療してもらった。 |
| 虎狼(ロウラン) | 玉鶯の息子で三男。誰にでも丁寧で物腰が柔らかい青年。 |
| 玉隼(ギョクジュン) | 鴟梟の息子。親の権威を笠に着てやりたい放題な悪ガキ。 |
| 俊杰(シュンジュ) | 猫猫たちの手伝いをしてくれる使用人の少年。 |
| 独眼竜(ドクガンリュウ) | 猫猫がさらわれた村を支配している盗賊の頭領。右目はつぶれており、仇の鴟梟を恨んでいる。 |
「薬屋のひとりごと巻」の見所ポイント3選

1.自身の価値に拘り続けた「雀」という人物
「薬屋のひとりごと12巻」では「雀」という人物がカギを握ります。
いつも飄々として、掴みどころのない「雀」。彼女は”自分の価値”に拘る生き方と考え方をしていました。
そんな「雀」の過去と意外な人物との繋がり、本当の目的、そして彼女の生きざまには読んでいて、とても心に残ります。
また、「雀」の夫である馬良(バリョウ)との”偽物だけど感じる、お互いへの愛”が描かれているシーンは必見です。
こんなに砕けた口調になったのはいつくらいからだったろうか。
新しい妻を迎えてまた一から距離を詰めていくのは面倒だ。
そんな面倒は、一人でよかった。
出典:「薬屋のひとりごと12巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P374~
2.二度目の誘拐、猫猫の作戦と度胸
今回猫猫は「今までで一番ピンチ」な展開に見舞われます。ですがそこで猫猫が見せた「毒」を使った作戦は読んでいて惚れ惚れしてしまいます。
盗賊たちが支配する村に攫われた猫猫は、ある日頭領の独眼竜に酌をすることになりました。
事前に仲間によって「隙を作れ」とメッセージを受け取っていた猫猫は、持ち前の知識と度胸で作戦を成功させます。
その時の独眼竜と対峙する猫猫の緊張が読んでいるこちらにもひしひしと伝わってきて、見ごたえ抜群です。
時間を稼げ、何とか逃げ回れ、どうにかしろ。
出典:「薬屋のひとりごと12巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P302~
3.深まっていく壬氏との恋
今まで猫猫は壬氏(ジンシ)からのアピールは立場の違いなどを理由に流してきました。
ですがそんな猫猫が明確に壬氏の想いに応えて、自分の気持ちを”行動”で表します。
壬氏のことが少しずつ猫猫の中でも「特別な存在」になっていることを自覚しているシーンです。
猫猫の恋心がついに動き出す、ほんのり甘い名シーンだと思います。
猫猫は壬氏に顔を近づけた。
壬氏の寝息と猫猫の息が重なる。
壬氏の唇は頬よりもさらにひんやりとしていた。
出典:「薬屋のひとりごと12巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P388~
読んでいて感じた事

個人的には「雀」さんの意外過ぎる過去と正体を知った時が、読んでいて一番驚愕しました。
まさに西都編の最後に相応しいストーリーでした。
「薬屋のひとりごと12巻」の一番の名言

このセリフは猫猫に対して、危険な状態の「雀」が自分の胸の内を伝える時のものです。
「雀」はずっと「自分の価値と居場所」に拘り、価値を示せるように生きてきました。
いつもの「雀」らしいおどけた口調ですが、そんな彼女の人生観と気持ちが滲んでいる、心に残るセリフです。
「一時的にでも人から好かれるのはいいことですよぅ。私はここにいてもいいんだって、思えちゃいますものぅ」
出典:「薬屋のひとりごと12巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:日向夏 引用:P137から
今後の注目ポイント
- 「雀」のその後と、猫猫との関係
- 1年ぶりの中央への帰還
- 猫猫の壬氏への恋の自覚
- 西都の未来と関係
「薬屋のひとりごと12巻」の感想・まとめ

「薬屋のひとりごと12巻」は「雀」の過去と正体、目的が明らかになるのが見所です。
また、玉鶯の息子達の後継者争い、猫猫のピンチ、猫猫の壬氏への想いがはっきりとしてくるシーンなど見所がたくさんあり読んでいて飽きません。
4巻にもなる「西都編」の集大成に相応しく、事件と謎と恋が盛りだくさんの読みごたえがある一冊。気になる方は是非ご覧ください。
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今日のコツコツ
1巻からここまで読んできましたが、ついに猫猫が壬氏への想いを自覚し始めましたね。
二人のもどかしい関係もこれで進展していくと思うと今後の展開からも目が離せません。
第13巻も楽しみです。

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