この記事は「傭兵団の料理番20巻」の感想・レビュー、個人的な見どころを「緩めのネタバレ」でご紹介しています。
「傭兵団の料理番20巻」は一言でいうと”捕虜の暗殺者の子どもたちとの交流と朱里の葛藤”、そしてそこに隠されていた想いに驚かされる一冊です。
この世界で生きていく上で必要な”非情さ”と朱里の人としての”優しさ”との間で揺れ動く朱里の心の葛藤は読んでいるこちらにも伝わってくる内容でした。
「ネタバレをされたくない方はここで読むのを辞めて、本編を読んだほうがオススメです。」👇
「傭兵団の料理番20巻」のあらすじ

城に盗聴器を仕掛けた組織を追っていたガングレイブ達は「ヴァルヴァの民」と名乗る、少年少女4人を捕縛しました。
早速尋問し情報を吐かせようとするも、彼らは訓練されたプロの暗殺者で一向に口を割ることはありません。
そこで朱里は「彼らの望むお菓子」を作り、彼らはそれを喜んで食べて、朱里は彼らと少しずつ距離を縮めていくのでした。
ですが一部始終を見ていたリルは「ある事実」を朱里に指摘し雰囲気は一変、その後朱里は自身の”弱さ”について葛藤する日々が始まるのでした。
「傭兵団の料理番20」の見所ポイント3選

1.敵の少年少女達との交流の中、”葛藤する朱里”
今回の話の中心は前回捕縛した「ヴァルヴァの民」の少年少女達との交流の中で生まれる”朱里の葛藤”です。
この世界で生き残ってきた朱里と地球にいたころの人としての朱里の間で生まれる”感情の誤差”に悩む朱里の姿は、こちらにも「どうすることが正解なのか?」ということを問いかけてくる予でした。
その問いかけを物語を読み進めると同時に”朱里と同じ目線で読者も考えることができる内容”は今までになく、最後に明らかになる「真相」も最初読んだ時は”どことなく裏を掻かれた”ようで驚愕しました。
”朱里に感情移入して物語に没入したい人”はシリーズ読者ならもっと今回の内容は刺さると思います。
2.久しぶりに訪れる”朱里とオルトロス”との絡み
「傭兵団の料理番20巻」で特にオススメな見どころは、個人的には「朱里とオルトロスの久しぶりの絡み」です。
何巻かぶりに見た朱里とオルトロスとの絡みを見れたことだけでも嬉しいですし、「お互いの信頼関係がより深まる」描写は温かさを感じました。
また、処刑人としての一面だけでなく「オルトロスの別の一面」も今回の物語では明らかになり、オルトロスの今後の成長がとても気になります。
”オルトロスのキャラと朱里との絡みが好きな人”には今回の内容は気に入るはずです。
3.意味深な「後悔させる」という言葉の謎
「傭兵団の料理番20巻」では”後悔させる”という意味深な言葉が出てきて、最後の最後まで読者にも考えさせてきます。
最初に読んだ時は私も”後悔させる”という意味を常に考えながら読んで、すごく物語に没入していたのは印象深いです。
そして最後に明らかになる本当の意味を知った時は「そうだったのか!」と感心しますし、そこに隠されていた「厳しくも優しい気持ち」には考えさせられます。
物語の最後まで考えさせてくる”後悔させる”に隠された意味が気になる人はぜひ読んでみてください。
「傭兵団の料理番20巻」の一番の名言

このセリフはオルトロスが朱里とお互いの気持ちを語り合った後に呟いた”短くも闘志と覚悟”がみなぎっていると感じさせるセリフです。
ここだけ聞くとただの独り言で終わりそうですが、このセリフが出るまでの「オルトロスの心境の変化」を知っているからこそ、このセリフは深みが出ると思います。
私自身このシーンで、「処刑人としてではなく一人の戦士として」オルトロスが変わり始めているとすごく感じました。
オルトロスの成長を象徴するようなセリフなので”キャラが一皮むけて強くなるシーン”が好きな人には面白いと思います。
「久しぶりに、熱くなってきたわね」
出典:「傭兵団の料理番20巻」 出版:ヒーロー文庫 原作:川井昴 引用:P319~
「今回の見どころを読んでみて、”自分の好きな話かも”と感じたなら、そのまま本編を読んでしまうのがおススメです。」👇
個人的な感想・レビュー


今回の話は捕虜となった「ヴァルヴァの民」の子どもたちとの交流の中で「いろんなキャラが自分を見つめなおす」シーンが多いように感じられました。
特に朱里が相手の子に自分たちに捕まっている状況に対して自身の体験談を話してあげるシーンがあり、思わずこちらまで聞き入るように読んでいましたね。
今回の物語を通して改めて感じたのは「朱里も仲間達も強くなったけど、まだまだ発展途上」なんだな、ということでした。
ですがそれだけに今後の朱里たちがどのように成長し強くなっていくのかが非常に楽しみになりました。
「傭兵団の料理番20巻」を読んだまとめ

「傭兵団の料理番20巻」は捕虜の子達との交流を通して「キャラが成長していく」展開が魅力的な一冊でした。
最後に個人的な見どころをまとめていきます。
- 敵の子との交流の中で生まれる”朱里の葛藤”
- 久しぶりに描かれる「朱里とオルトロス」との絡み
- 意味深で考えさせられる”後悔させる”の意味
今回の物語は戦闘シーンなどは控えめでしたが、その分キャラの考えや選択に対して「考えさせられる」シーンの多さが印象的な一冊でした。
「いろんなキャラの悩みや思惑が交錯する複雑な物語が読みたかった人には今回の話は刺さるはずです。」👇

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