ここでは「薬屋のひとりごと１６巻」の感想・レビュー、個人的な見どころをご紹介してきます。
「薬屋のひとりごと１６巻」の大まかな見どころは以下の通りです。
- 馬閃（バセン）と里樹（リーシュ）の恋。
- 「疱瘡」の広がりと、隠された”真実”
- 克用（コクヨウ）の過去と秘密
- 小蘭（シャオラン）からの手紙と猫猫の気持ち。
- 姚（ヤヲ）の成長
- 安氏の実家での”呪い騒動”
- 羅半（ラハン）の「拉致事件」
事前に「薬屋のひとりごと１６巻」の内容をネタバレを余りせずに知りたい方はぜひ参考になさってください。
※本記事では物語の核心には触れていませんが、軽く内容に触れる“ゆるめのネタバレ”を含みます。気になる方はご注意くださいね。
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「薬屋のひとりごと１６巻」のあらすじ
帝の手術も終わり、少しずつ平和な日常に戻り始める猫猫（マオマオ）。
ですがある時、地方で「疱瘡」が流行り始めているという情報が入ってきます。
「疱瘡」は致死率、感染力も高く治療法も確立されていない恐ろしい病、もしも感染を止められなければ大変なことになります。
そんな絶望的な状況の中、希望の光となることがありました。
「薬屋のひとりごと１６巻」から登場した人物
| 來（ライ） | 安氏の甥で豪（ハオ）の正妻の息子。父親とは違い出しゃばらず、おとなしい性格をしている。 |
| 梔子（ジーズー） | 安氏の姪で豪（ハオ）の妾の娘。病弱で酷く体が衰弱している。 |
| 翡翠翁（ヒスイオウ） | 茘（リー）でもかなりの力を持っている豪商。いつも翡翠の装飾品を身に着けている。 |
「薬屋のひとりごと１６巻」の見所ポイント３選
1.馬閃の前途多難な恋の行方
馬閃は恋をしている里樹と結ばれるために彼なりにいろいろと頑張ります。
姉の麻美（マーメイ）も馬閃の背中を押そうと奮闘するのですが、空回りしてばかりです。
そんな馬閃まっすぐだけど空回りする様と、やらかして麻美に怒られる展開はさながらお約束のような展開で面白いです。
個人的には馬閃も里樹も好きなキャラなので、「頑張れ！」と心の中で応援しています。
「この愚弟が！」
麻美の緊張した顔が一瞬で鬼の形相に代わり、馬閃の顎に拳が炸裂する。
出典：「薬屋のひとりごと１６巻」 出版：ヒーロー文庫 原作：日向夏 引用：P88～
２．克用という人間とその過去
克用という人間はいつもは飄々としていて、重い過去も笑い飛ばしながら話す、愉快なキャラです。
ですが医療の知識は猫も舌を巻くほどですし、修羅場を生きてきた、したたかさも読んでいて感じました。
ですが読んでいく中で克用の過去を知るたびに、彼の不憫さには本当に同情しました。
そして最後に明かされる「衝撃の秘密」には思わず「エッ！？」と声が出るほどでした。
克用のような、自分にひどい仕打ちをした人間に対しておおらかな者は優しいというわけではない。
人に執着が少ないからこそできるのだ。
出典：「薬屋のひとりごと１６巻」 出版：ヒーロー文庫 原作：日向夏 引用：P74～
３．小蘭からの手紙と猫猫から感じる優しさ
久しぶりに届いた小蘭からの手紙。猫猫は嬉しさを噛みしめます。
しかし自分の立場を考え、返事を書くことができません。
その時に浮かんだ猫猫の“優しい懐かしさ”は文章越しでも伝わってきました。
いずれ子翠（シスイ）とも再会してほしいなと思うシーンです。
後宮の洗濯場の前で、点心を食べながら噂話を聞いていた、あの頃の気分に戻れる。
出典：「薬屋のひとりごと１６巻」 出版：ヒーロー文庫 原作：日向夏 引用：P257～
「薬屋のひとりごと１６巻」の一番の名言
いつも明るく間延びした口調の克用が、独白のように語った一言。
彼の後悔と深い悲しみが滲み出ており、猫猫が感じた複雑な気持ちにも強く共感しました。
猫猫の判断は正しかったのか――読者にも問いかけてくる印象的な場面です。
「嘘をついてればよかった。実験に失敗はつきものだって言って、何食わぬ顔で言って誤魔化せばよかった」
出典：「薬屋のひとりごと６巻」 出版：ヒーロー文庫 原作：日向夏 引用：P311～
個人的な感想
「疱瘡」と克用の過去の繋がり、個人的にはそこが読んでいて一番印象的でした。
全ての真実が明らかになった時の、「どうすればよかったのか？」という何とも言えない感情になりました。
「正解はないし、あってはいけない」、私が読み終わった後に感じた気持ちはその一言に尽きます。
今後の注目ポイント
- 「疱瘡」の感染拡大の防止。
- 馬閃と里樹の恋の行方。
- 克用の今後の動き。
- 安氏の実家での騒動の後日談
「薬屋のひとりごと１６巻」のまとめ
今回は「薬屋のひとりごと１６巻」の感想・レビュー、個人的な見どころをご紹介してきました。
個人的な見どころは以下の通りです。
- 馬閃と里樹の恋、そして麻美の応援
- 克用という人間と過去
- 変わらぬ猫猫と小蘭の友情
他にも読み応えのある面白い展開がたくさんあります。克用という人間の過去と秘密が明らかになる、考えさせられる一冊、気になる方は是非ご覧ください。
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今日のコツコツ
ここまで「薬屋のひとりごと」の文庫版を読んできましたが、１７巻目はまだ先になりそうです。
いつもいいところで終わってしまうので歯がゆいですが、首を長くして待っています。
それにしても最近はやぶ医者のおっちゃんが出てくれなくて非常にさみしいですね。
１７巻ではぜひ登場して欲しいです。
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